「キャリア教育」とは?事例を踏まえて簡単に分かりやすくまとめてみた。

キャリア教育

こんにちは。キャリア教育コーディネーターかげたろです。

このブログでは、キャリア教育を全国の公立校で展開している僕が、実際の授業のプログラム作りや、子供たちのやる気を引き起こす教育の仕組みについてまとめています。

『キャリア教育って聞いたことあるけど、実際どういうことかいまいちピンとこない!』

こういった声をたくさん頂いたので、その疑問にお答えします。

実際僕もキャリア教育コーディネーターとして活動する前は全然周りの人に説明することができませんでした。

しかし、一年間の研修とその後の僕自身の授業作成・運営を続けた結果、キャリア教育がいかに重要な教育であるか分かるようになりました。

そこで、この記事では、「そもそもキャリア教育って何?」という方向けに、分かりやすく要素をまとめ、ご紹介します。

この記事を読んでキャリア教育に興味を持ち、少しでも子供たちの未来について一緒に考えていただける方がいたら幸いです。

キャリア教育とは?

キャリア教育とは、

「一人一人の社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を通して、キャリア発達を促す教育」

(H23 中央教育審議会)

とされています。

と、いきなり難しい専門用語を書いてしまったのですが、簡単な言葉で置き換えると

『ひとりひとりが自分の将来について考え、生きるための力を身に付けながら成長していく教育』

と言えます。

因みにそれまでは「ひとりひとりの勤労観・職業観の育成」を中心としていた言葉だったのですが、近年はさらに広義の「その人自身がどう生きていくか」を考えるための教育と定義されるようになってきました。

また、人は社会との関わりの中で、階段を登るようにゆっくりと成長していきます。その過程の中で、自己の特徴を認識しつつ、世の中交わり生活していくことを「キャリア発達」と呼んでいます。

このように、自分自身の将来について考え、そのために必要な力を身につけていく過程を示したのがキャリア教育となります。

キャリア教育が話題になってきたのはどうして?

キャリア教育は、今後の日本の未来を支える人材育成の観点でとても需要な教育です。

なぜなら、IOTやビックデータを始めとする技術の急速な進化や、AIの発達など、私たちを取り巻く社会やかなりのスピードで変化を遂げており、その未来はもはや誰も想像が出来ないといっても過言ではありません。

そして、その未来を担うのは他でもない、今の子供たちです。

その子供たちに「将来、どんな風に生きていくか。生きていきたいか」を考えるきっかけを提供できるのが正しく「キャリア教育」であり、その教育の先にひとりひとりのより良い未来が待っています。

実際、文部科学省の定義している「新しい学習指導要領」にも学校行事の目標及び内容の中に「一人一人のキャリア形成と自己実現」という記載があり、学内の活動を中心とした、子供たちの未来への視点を養う教育方針が示されているのです。

そのため、国としてもキャリア教育の重要性を認識し、各学校の運営方針に落とし込まれつつあるのが、昨今の流れとなります。

キャリア教育=職業教育ではない!

ここまでを踏まえ、「じゃあキャリア教育って社会の色々な職業の知識を身に付けさせる教育なの?」という考えを持つ方もいるかもしれませんが、それとは少し異なる解釈となります。

子供たちの将来考えることをもう少し具体的に定義すると、

自分が将来大人になったとき、どんな暮らしをして、どのように自分の満足のいく生活を営むことができるか。』

と定義されます。

そこには仕事だけでなく、どこに誰と住んで、周りにはどのような交流関係があり〜など、自分の身の回りを包括的に考えることが大切になってくるのです。

その際に職業だけという小さい視点で考えてしまうと、仕事の先にある「幸せ」を考えることを忘れてしまうのです。

以上の点から、キャリア教育=職業教育ではないことが言えます。

キャリア教育に少しでも携わってみたいとお考えの方へ

ここまで読んでくださった皆様の中では、「じゃあ具体的にキャリア教育」って実際にはどんなことが行われているの?と気になった方もいると思います。

そこで、以下に日本で行われている代表的なキャリア教育についてご紹介したいと思います。

①秋田県大館市「釈迦内サンフラワープロジェクト」

https://www.tohoku-epco.co.jp/sprogram/report2017/01.pdf

②科学わくわくプロジェクト

わくプロ

③関西キャリア教育支援協議会

関西キャリア教育支援協議会
関西キャリア教育支援協議会 明日の関西を担う人材を育成します。 子どもたちの職業観、働く意欲を育てるために、社会全体で関西キャリア教育を推進しましょう。

いかがでしたでしょうか。

このように、一言で「キャリア教育」といっても、実際の活動は様々あり、それぞれ特色を持っていることがわかります。

故に、キャリア教育=これ!というものは存在せず、学び方や授業も日々進化し続けているのです。(だからちょっと分かりづらいのかも、、と個人的には感じています笑)

まとめ

この記事では、「キャリア教育」について、最初に知っておくべき要素をまとめてみました。

ぜひ少しでもキャリア教育に興味を持った方は、身近な先生や保護者に話してみたり、まずは小さな一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

下記の記事に気軽に参加できる教育イベントや、関連記事を記載していますのでチェックして見てください。

この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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